Preliminary communication
https://doi.org/10.32728/tab.18.2021.7
包括的な文献学としてのとその21世紀の行先:機能構造主義による日本語の把握の再評価
Jiri Matela
Abstract
本稿は日本文化・社会を研究対象とする日本学・日本研究における日本語と日本語教育を再評価することを目的とする。プラーグ学派において盛んになった「包括的な文献学」という考え方を出発点にし,日本研究における日本語教育の重要性を指摘しつつ教育のための日本語の文法/構造の組み立て方の原理をテクストの観点から紹介する。その原理は,機能構造主義言語学の言語記号の把握を示唆に,言語構造を「場面との密着」「ジャンルの属性」「ディスコースの伝統」の三つの具体性に基づいたテクストか ら抽象化することと考えられる。本稿では,以上の理論を日本語に適用した 例を紹介し,21世紀においても包括的な文献学に基づいた日本学・日本研究が実行可能な研究分野になれると唱える。
Keywords
Hrčak ID:
265772
URI
Publication date:
24.11.2021.
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